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メディカルダイエット(自費)

メディカルダイエット外来設立の目的

非アルコール性脂肪肝や肥満の睡眠時無呼吸症候群の方など、努力してもなかなか痩せられず健康障害が続いている方向けに、肥満症治療薬を用いたメディカルダイエットプログラムを作成しました。

肥満症の原因

肥満症の要因には遺伝や置かれている環境の影響など様々なものがあり、どうしても個人の努力では改善が難しい場合があります。

肥満症を何故治療するのか

肥満症には様々な肥満関連健康障害が合併することが知られており、減量の真の目的はこれらの健康障害を改善することです。

例えばCPAPを使っている患者さんを対象にした研究で、痩せると約半数がCPAPを使わなくても良いレベルにまで改善したという研究があります。肥満症についての詳しい解説はこちらに記載しておりますので是非ご覧下さい。

メディカルダイエットで使用する薬とは

本外来で使用する薬剤は肥満症治療薬として認可されたゼップバウンドです。マンジャロは糖尿病薬のため適応外となり当院では処方をしません。


 

田辺ファーマHPより

自費診療である理由

ゼップバウンドを保険で使用する場合は厳格な施設基準がありますが、該当施設が少なく治療機会を逃している方が少なくありません。

当院は睡眠時無呼吸症候群の方が多く、中には痩せるとCPAPを中止できそうな方(口腔内の構造がもともとは狭くない方)もいらっしゃいますが、減量に成功される方は少数に留まっています。

当院は施設基準を満たさず全て保険外診療(自費)とはなりますが、美容目的ではなく薬の添付文書通りの疾患の患者さんを対象に、ゼップバウンドを提供できる体制を作りました。

なお混合診療を避けるため通常の保険診療と同日に診察をすることはできません。

 

ゼップバウンドの投与対象

ゼップバウンドの添付文書に基づいた適切な投与対象を決めるフローチャートは以下の通りです。

ただ2型糖尿病には同じ成分のマンジャロを保険で処方できることと、明らかに投与しない状況や当院と関係の薄い疾患がふくまれていため、投与条件を以下の様に改めました。

また上記を満たしていても、安全のために対象外となる方を以下に設定いたしました。

メディカルダイエット外来の流れ

  • 初診

通常の診療日とは別日(再診も同様)にご予約をとって来院してください。初診料は2,910円ですが慢性疾患で当院かかりつけの方は無料です。もし1年以内に血液検査を行っていればその結果を持ってきてください。

最初に身長と体重を測り、BMI(Body Mass Index)を算出します。BMIが27 kg/m2未満の方は投与できません。投与対象になる方は前述の通りです。

問診で状態を確かめ目標体重を設定した後に、血液検査(血算、肝機能、腎機能、耐糖能、脂質、アミラーゼ、甲状腺機能)をうけていただきます(5,500円。自費)。手持ちの採血データで項目が足りていれば採血はスキップできます。結果は翌開院日にはお伝えできます。

2.2回目の受診

血液検査の結果でメディカルダイエット開始可能となった場合、院内でゼップバウンド2.5mg2本(2週分)~4本(4週分)の処方を行います。別途再診料が毎回1,100円かかります。お支払いは各種カード決済やPayPayをご使用いただけます。室温(30度以下)で3週間保管できますが、冷蔵庫(2-8℃)に入れておくことをおすすめします。一度処方した薬は返品できません。

3.3回目以降の再診

来院ごとにBMIをチェックさせていただきます。腹囲や体脂肪率とともに増減表に記載して変化を確認していきます。添付文書ではゼップバウンドを4週間毎に2.5mgずつ増量し維持量は10mgとされていますが、少ない量で効果があればその量を継続することがあります。一度に処方できる本数は4本(2箱)までです。薬を院内で処方する関係でオンライン診療はできません。

初回投与4週間後に採血を行います(2,800円)。その後は必要時に採血を行います(2,800円~5,500円)。

3-4ヶ月処方しても効果が見られない場合は中止します。また連続投与の最長は72週間とします。それまでに、しっかり食生活の改善と筋トレなどの運動を行って、ゼップバウンドを卒業できるようにしましょう。

4.オンライン栄養指導

ゼップバウンドを打ちさえすれば何を食べても良いわけでは無く、効果を高めるためにはバランスの良い食事に気をつけながら適切にカロリーを制限する必要があります。また有酸素運動をしっかり行い筋肉量を保ち、過度のアルコール摂取を避けるべきです。

消化器症状などで自然と摂取カロリー量は減りますが、治療終了後のリバウンドを避けるためにも注射をうっている期間にきちんとした生活習慣を身につけましょう。その助けとなるように当院ではオンライン栄養指導の「リカバル」を導入しました。1回1300円(自費)でメディカルダイエット受診日に院内で通信機器を用いて管理栄養士による指導を受けることが出来ます。予め予約が必要ですので受診時におっしゃってください。

5.副作用

副作用としてはゼップバウンド10mg投与群にて多い順に、吐き気13.7%、便秘13.7%、食欲減退12.3%、下痢8.2%、腹部不快感6.8%、注射部位反応5.5%、嘔吐4.1%となっています。添付文書には1-5%で脱毛症の記載があります。重篤な副作用は、低血糖(頻度不明)、急性膵炎(0.1%未満)、胆嚢炎(頻度不明)、胆管炎(0.1%未満)、胆汁うっ滞性黄疸(頻度不明)、アナフィラキシー・血管浮腫(頻度不明)、腸閉塞(頻度不明)です。また継続使用をする場合、動物実験で甲状腺腫瘍の指摘があります。(詳細はこちらを参照)。

添付文書に沿った使用をしている限り入院が必要な副作用が出現した場合に「医薬品副作用被害救済制度」が適応される見込みですが、厚生労働省の薬事審議会の判定によります。自費診療のため副作用の治療は保険では行えませんのでご了承ください。

6.価格表

初診料:2,910円(慢性疾患で通院中の方は不要。計測や診察の結果、適応外となった場合も生じます。)、再診料:1,100円

通信機器を用いた栄養指導:1,300円

採血:初診時 5,500円、投与4週間後および必要時 2,800円~5,500円

  2本(2週分) 4本(4週分)
ゼップバウンド 2.5mg 7,940円 15,880円
ゼップバウンド 5mg 14,940円 29,880円
ゼップバウンド 7.5mg 19,940円 39,880円
ゼップバウンド 10mg(当院の最大量) 24,940円 49,880円

1週間に1本ずつ皮下注を行います。ご自身でできるよう方法をお教えいたしますが、注射をスタッフに依頼される場合は1,100円かかります。1度に処方できるのは4週間分までで、処方した薬は返品できません。

ドンペリドン(吐き気止め)10mg 10錠:500円

酸化マグネシウム(便秘治療薬)500mg 20錠:500円

ブドウ糖(低血糖対策)10g 6個:100円

保冷バッグ1枚+保冷剤:300円

メディカルダイエット(肥満症治療)に関するQ&A

Q1. メディカルダイエットとはどのような治療ですか?
A. 睡眠時無呼吸症候群や非アルコール性脂肪肝などの健康障害があり、努力してもなかなか痩せられない方向けに作られた、肥満症治療薬を用いた減量プログラムです。減量そのものが目的ではなく、肥満に関連する健康障害を改善するための手段として行われます
 
Q2. どのような薬を使いますか?
A. 肥満症治療薬として認可されている「ゼップバウンド」を使用します。1週間に1本ずつ、ご自身で皮下注射を行っていただきます。なお、同じ成分の「マンジャロ」は糖尿病薬のため適応外となり、当院では処方していません
 
Q3. 誰でも治療を受けられますか?
A. 初診時の計算でBMI(体格指数)が27以上の方が対象となります。ただし、重度の胃腸障害や膵炎の既往がある方、妊娠する可能性のある方や授乳婦、小児、高齢者などは安全のため投与対象外となります
 
Q4. 保険は適用されますか?
A. 当院のメディカルダイエットは**全て保険外診療(自費)**となります。また、混合診療を避けるため、通常の保険診療を行っている日と同じ日に診察を受けることはできません
 
Q5. 費用はどのくらいかかりますか?
A. 自費診療となるため、以下の費用がかかります。
  • 診察料: 初診料 2,910円(当院かかりつけの慢性疾患患者さんは無料)、再診料 1,100円
  • 血液検査代: 初診時 5,500円(※1年以内の手持ちデータがあればスキップ可能)、投与4週間後および必要時に2,800円~5,500円
  • お薬代(2-4週間分・2-4本): ゼップバウンド2.5mgで7,940(2本)~15,880円(4本)からスタートし、用量に応じて価格が上がります
Q6. 副作用はありますか?
A. 吐き気、食欲低下、腹部不快感、便秘・下痢といった消化器症状が4割以上の方にみられます。これらは食事量の減少につながるためある意味で効果とも言え、多くは問題になりません。ごくまれに低血糖や急性膵炎などの重篤な副作用が起こる可能性がありますが、自費診療のため副作用の治療は保険で行えない点にご了承いただく必要があります
 
Q7. ずっと薬を使い続ける必要がありますか?
A. いいえ、連続投与の最長は72週間と定めています。また、3〜4ヶ月処方しても効果が見られない場合は治療を中止します。注射を打っている期間に、有酸素運動や筋トレ、食生活の改善をしっかり行い、リバウンドせずに薬を卒業できる生活習慣を身につけることが重要です
 
Q8. オンライン診療でお薬をもらえますか?
A. お薬は院内で処方するため、オンライン診療での処方はできません。ただし、食生活改善のサポートとして、管理栄養士によるオンライン栄養指導「リカバル」(1回1,300円)を受診日に院内の通信機器を用いて受けることは可能です(要予約)
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