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事務ブログ PSG検査を泊まり込み見学。検査技師さんに密着しました

[2026.01.03]

 ちゃたに脳神経すいみんクリニックの事務です。

当院での夜間の睡眠の検査である終夜睡眠ポリグラフィ(PSG)は、検査技師が常時監視の下で行っています。

いつも医療事務スタッフは帰宅しているので夜間の患者さんの睡眠中の検査を実際に診る機会が無かったのですが、

今回院長および検査技師さん、そして患者様の許可を得て一晩の検査見学をさせていただきました。

 

最初に感想を述べますと、

検査技師さんの仕事のスピードに『すごい、、、』の一言でした。

3名分の流れてくるデータを同時に監視しながら、3台のPCに次から次へと向きつつ、

その場でデータ解析を行いながら、データファイルをテキパキと作成していくという凄すぎる仕事ぶりは、感動モノでした。

(長年の解析経験を活かし、他医療機関等での解析指導も行ってきたベテラン技師さんなんです)

 

 まず19:00頃から患者様が来院。

この日は、過眠症の疑いのある方がお二人と、 夜間睡眠時の行動異常の精査の方がお一人。

この日は典型的な睡眠時無呼吸症候群(SAS)疑いの方はいらっしゃいませんでしたが、院長曰くSASの方の睡眠は呼吸イベントで度々分断されてしまうため初学者には分かりにくく、初めて見学するには今日のような日が良いだろうとのことでした。

 

 過眠症の診断をするには夜間のPSGと併せて翌日に睡眠潜時反復測定検査(MSLT)という検査も行います。

「眠っても眠たい!」「急に寝てしまう」という人が、過眠症かどうかを客観的に評価する検査です。

2週間以上しっかりと睡眠がとれていなければ検査中も眠気が残ると言われているため、睡眠日誌(入床時間、入眠時間、起床時間などを書いてもらう日誌)を確認し、睡眠がきちんととれているのを確認した上で、まず1日目の夜にPSGを行います。

 

PSGやMSLTでは、脳波だけでなく、呼吸フロー、呼吸努力、酸素飽和度、脚の動き、眼球運動などを測定しますので、頭部だけでなく、腹部や両脚などにも電極センサーを装着。

なので装着には思ったより時間がかかるんだなあと思いましたが、患者さんはみなさん、技師さんとの雑談にとても楽しそうなご様子でした。

 

 

   脳波の電極は国際10-20法でセットされます。

睡眠段階を診るためには前頭部、中心部、後頭部の誘導チャンネルが必要です。 

検査中に外れたり、 電極不良などで測定ができない場合の予備電極もあります。  

 

 

 

上の図のようにセットするとは聞いてましたが、患者さんお一人お一人頭の形が違うのに、場所を特定し手際よくつけていきます。

 

この位置が少しでも違っていると測定にズレが生じるとのことで、ベストな位置に置くのが重要で、修練が必要とのことでした。睡眠技師のスキルのひとつですね。

 

<PSG検査開始>

 ついに3名全員の準備完了。

あとはみなさんが『覚醒』から『睡眠』に入る様子をこの目で見るために、技師さんと一緒に3代のPCに映し出される脳波を観察。

あらかじめ学んでいた

 「人が入眠する瞬間は後頭部優位律動(アルファ波)が消失するのか」とか

 「覚醒→N1→N2→N3を経てREM睡眠になる瞬間は?

 筋電図が平坦になって、急速眼球運動が本当に始まるのか?」

 とわくわく。

しかしいざ脳波を診始めても、初めのうちは波長の違いがわからず、

技師さんに「あ、今寝ましたね~」と言われて「え?」と慌てて画面に顔を近づける状態でした。

でも、丁寧にこれが紡錘波で、これが後頭部優位律動、これはarousal(微小覚醒)など教えてもらい、

 そのうち、

 「技師さん、今これ睡眠段階のN2に入りましたよね?」

 「そうですね、N2ですね」

 となった時は嬉しかったです。

 

 今回実際のPSG検査を見学させていただいて気づいたことが2つ

 一つ目は、電極センサー外れが思ったより多かったこと

個人差はあるかと思いますが、この日は電極が外れることが結構多くて(寝返りをうったり、頭をかいたり、外しちゃったり)、

その度に技師さんが付け直しに行ってました。

これは常時監視しているからできることだなあと思いました。

見てもらってなかったら寝てる本人では付け直せないですので、データがしっかり取れないこともあり得るんだなと思いました。

 二つ目は、思ったより睡眠ステージの移行切替えスパンが早いこと。

 気がついたらさっきN1だったのにもうN2になってたり、レム睡眠も個人で長さがバラバラで、うっかりすると見過ごしてしまいそうでした。

3名分の目まぐるしく変わる睡眠状態を見極めながら、手際よく朝まで同時解析を行っていく検査技師さんの姿を目の当たりにして、

『私たちが寝ている間に、起きてずっと監視して患者さんの睡眠をこうやってみているんだなと』

 解析データの手に感じる重さが変わりました。

 

 <翌日MSLT検査>🌞

PSGできちんと眠れている状態が確認出来たら2日目にMSLTを行います。

具体的には朝から2時間ごとに約20分ずつ、4回から5回昼寝をしてもらいます。

朝に一旦電極を外した後、朝食をとってもらって再度電極装着をし直します。

残念ながら私も事務受付業務でMSLTの脳波見学は叶いませんでしたが、

なかなか診ることのできない貴重な体験をさせていただきました。

 

 

 

 

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