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Apple Watchの酸素レベルの検証

[2026.04.09]

Apple Watchの酸素レベルは正しいのか

みなさんこんにちは。院長です。

前回Apple Watchと睡眠時無呼吸症候群のブログを書いたところ、結構反響をいただいたようです。

今回は、Apple Watchで表示される酸素飽和度と、医療で使うパルスオキシメトリでの酸素飽和度の比較を行いました。

酸素飽和度とは

酸素飽和度とは血中の酸素化ヘモグロビンの割合を示し、96%~99%が正常といわれます。

90%以下になると酸欠状態とみなされますが、睡眠時無呼吸症候群では酸素飽和度がベースラインから3%以上下がった回数が1時間あたりに何回あるかに着目します。

3%ODI(Oxtion desaturation index)といって、概ね一桁台前半が正常で、SASの重症度評価に用いられているAHI(Apnea hypopnea index:無呼吸低呼吸指数 睡眠1時間あたりの低呼吸と無呼吸の数)と同じではないのですが、似ていると考えられます。

Apple Watchの「取り込まれた酸素のレベル」(酸素飽和度)を見ることの方が、中身がブラックボックスである「呼吸の乱れ」を見ることより客観的と思われます。

そこで、Apple Watchとパルスオキシメトリと同時に装着し、値を見比べて見ることとしました。

検証方法(Apple Watchとパルスオキシメトリの同時測定)

右前腕にApple Watch Series 10を、左前腕にパルスオキシメトリ(Simon J(小池メディカル製))を装着しました。

パルスオキシメトリはセンサが外れない様にテープで留めて、Apple Watchも緩くならないように装着しました。イメージ図を下に示します。

実は私は特に飲酒時に悪化するSASがありCPAPを使っているのですが、最近メディカルダイエットで痩せたこともあって、CPAPなしでもふつうに寝たのでは呼吸が悪化しにくそうと考え、”あえて”飲酒をして記録を行うことにしました。

2026年4月5日21時10分にパルスオキシメトリの電源を入れ入床しました(Day1)。

またその翌日にまた飲酒をして、今度は最初からCPAPをつけた様子を確認することにしました(Day2)。

結果

Day1:  

図らずも午前2時に中途覚醒してしまったので、トイレに行った後2時10分からCPAPを装着して、同日にCPAP使用による変化も確認することにしました。

図左側がApple Watchです。青い線で囲んだ箇所がCPAPを使わなくて眠ったところで、赤い線で囲んだ箇所はCPAPを装着したところです。CPAP装着後に酸素飽和度が上がっていることがわかります。なお眠前と起床後に酸素飽和度が低いところがありますが、これは接触の問題だと思われます。

図右側がパルスオキシメトリの結果です。赤い波形が酸素飽和度で、青い波形が脈拍数です。2時に中途覚醒するまでの間、酸素飽和度が変動している箇所があるのがわかります(赤丸で囲んだところ)。CPAP装着後は目立った変動はありません。脈拍数の変動はみられますが、このように孤発性におきている場合は体動による影響と考えられます。

Day2: 

左側のApple Watchの結果では、眠っている時間帯(赤線で囲んだ箇所)での酸素飽和度の低下は見られませんでした。Day1のCPAPを使用しなかった時間帯と異なり、酸素飽和度が95%を下回ることがなかったことにご注目ください。

右側のパルスオキシメトリの結果では、体動の影響と思われる脈拍数の変動以外は見られず、酸素飽和度は落ちついていました。

Apple Watchで酸素飽和度の変動が結構分かる

このように、Apple Watchが酸素飽和度の変動をきちんと感知していることがパルスオキシメトリとの併用で確かめられました。

また、視覚的にも分かりやすく表示されている印象を持ちました。

Apple WatchがCPAP効果判定に有効である可能性

もしCPAPを6時間以上使っていても眠気がとれないという場合、CPAP設定が十分でない可能性がありますので酸素飽和度の低下がないか確認してみても良いのではないかと思います。

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