C P A P機器のご紹介
CPAPってどんな機器?
CPAP(シーパップ)治療とは、CPAP装置からホースやマスクを介して空気を気道に送り、気道が塞がらないようにして無呼吸やいびきの治療を行うものです。
無呼吸は睡眠時に咽頭部付近の舌の落ち込みや、筋肉のゆるみ、脂肪沈着など、さまざまな要因により気道が閉塞してしまい、息を吸おうにも吸えない状態になることによって起こります。
CPAP療法は、睡眠中に鼻マスクを通して陽圧の空気を常に送り込むことによって、空気が添え木のような役割を果たし、喉の内側から気道をふさがないようにする治療法です。
関西電力病院 睡眠関連疾患センターでの診療経験を踏まえ、どういう方にどのCPAP機器やマスクが合うか、複数の機器の中から適切なご案内が可能です。
当院で扱っているCPAP機器やマスクの一部をご紹介します。
SleepStyle(F&P社)
F&P社はニュージーランドを拠点とする会社です。SleepStyleは加湿性能と操作性に優れており、鼻が悪い方や機器操作に不安がある方にも使っていただきやすい機器です。加湿ユニットは内臓されており、取り出しが簡単で掃除をしやすい形をしています。新しいモデルのSleepStyle Rxは遠隔での設定変更が可能で、メモリーチップを持参されなくても院内から使用状況の確認や圧力などの変更がリモートで出来るようになっています。マスクは写真のようなスタンダードなタイプに加え、よりしめつけ感が少ないタイプもご用意できます。
ドリームステーション(Philips社)
Philips社はオランダに本社がある多国籍企業で、世界2大CPAPメーカーの一つです。ドリームステーションは関西電力病院で最も使用されていた機器で、廃盤になったものもありますがマスクの種類も充実しています。圧力の上がりがゆるやかで優しく、CPAPを初めて導入する方に向いているように感じています。
*以前ここで紹介した、携帯型のドリームステーションGoは、フィリップス社の方針で運用が終了となりました。
AirSense 11 レスポンド
こちらは世界2大CPAPメーカーの一つであるResmed社の製品です。圧力を迅速に上昇させることができるため、体格の大きな方のSAS治療に向くと考えられています。
前身の松本内科胃腸科時代から処方を続けており、現在も多くの患者さんが利用されています。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は高血圧、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中を発症させるおそれがあるだけでなく、さまざまな睡眠障害や体調不良を引き起こします。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)については院長が詳しくブログにて書いていますので、こちらもご覧下さい。→「睡眠時無呼吸症候群の治療」