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医師紹介

院長 茶谷裕

 皆さまこんにちは。私は内科と脳神経内科の専門医なのですが、全国でも珍しい「てんかん学会専門医」「睡眠学会専門医」の両方を取得しています。てんかん学分野は各地でてんかんセンターが立ち上がるなど徐々に裾野が広がりつつありますが、睡眠医学は日本では教えられる人が非常に少ないこともあって教育機会が限られており、どんな疾患があってどこへ行けば良いのか、どう診療するのかが十分に知られていないのが現状です。例えば寝ようとすると脚がむずむずしたりぴくついて困っているとき、何処を受診すれば良いのか判断に迷うことと思います。睡眠学会専門医資格はその目安の一つになると思いますが、ここでは自己紹介がてら、なぜ両者を取得するに至ったかのいきさつを述べさせていただきます。

 私は元々高校生の頃から脳機能に興味を持っておりまして、医師免許取得後に工学部に入学して脳波の研究をしていました。卒業後も脳に関係のある神経内科医になるべく、大学の医局に所属して、脳卒中や認知症、しびれなど脳神経内科診療の修練を積んで参りました。

 大学病院では特にてんかん診療に携わる機会が多く、側頭葉てんかんの研究で博士号を取得し、その後も福岡山王病院と静岡てんかん・神経医療センターにおいて、てんかん専門医資格の取得や手術例を含む難治性てんかんへの対応法、多剤併用を避けるノウハウ、認知行動療法などを学んできました。

 静岡で、歯ぎしりなどの睡眠中の生理現象が目立つ患者さんの脳波を解析したことをきっかけに、睡眠医学に興味をもつようになりました。これまでも、頭を左右に振ったり寝言をいう人でてんかんとの鑑別を要したことがあり、これはきちんと睡眠医学を勉強したいと思い関西電力病院睡眠関連疾患センター長の立花直子先生の講演を聴きに学会に出かけました。そこで、この領域の奥深さや神経内科医が積極的に診療にかかわる必要性を強く感じ、後に広島赤十字・原爆病院の神経内科副部長となったあとも、関西電力病院で外来を持たせてもらって診療経験を積んで参りました。ついには常勤枠が空いたことをきっかけに大阪に転居して医長として関西電力病院に勤務し、Registerd Polysomnographic Technologist(米国睡眠技師資格)試験や後に睡眠学会専門医試験にpassするに至りました。

 睡眠とは文字通り眠ることですが、どこが寝るのかというと「脳」です。脳波を解析して初めて眼を閉じているだけなのか本当に寝ているのかという区別がつきます。なので、脳波解析が不可欠なてんかん学と相性が良いはずなのですが、睡眠を記録・評価する国際的な共通手法であるPSG(Polysomnography)を読むことは、通常脳波と時間軸が異なったり無呼吸や周期性四肢運動による覚醒反応などが加わることもあって、てんかん専門医であっても決して簡単ではありません。今寝ている人がどの睡眠段階にいるかを決めることすら多くの修練を要するのです。

 実際の診療で多く経験するのは睡眠時無呼吸症候群(SAS)です。心不全や脳卒中につながっていくため主治医はこの合併がないかよく診ておくべきですが、必ずしも本人に眠気などの自覚があるとは限らないため見逃さないよう注意が必要です。近年、SASを合併している難治性てんかん患者さんに治療をすると発作頻度が減少することが分かってきました。他には”むずむず脚症候群”(正式にはレストレスレッグズ症候群と呼ばれますが脚だけとは限りません)、寝いりばなにぴくついて眼が覚めてしまう”周期性四肢運動異常症”や”入眠時ひきつけ”、過度の眠気が主体となる”ナルコレプシー”や”特発性過眠症”などの中枢性過眠症、夢をみて起き上がってしまう”REM睡眠行動異常症”(パーキンソン病等の神経疾患に移行しやすい)などがあり、これらの診療をして参りました。お陰様でここ数年、学会や研究会に呼んで頂いてこれらの解説をする機会を与えられており、恩返しのつもりで微力ながら知識の普及に努めています。

 一般的に大病院での診療には、マンパワーがありいざという急激な状態変化に対応しやすいという大きなメリットがあるのですが、担当医の転勤が多くて長期的な診療視点を持ちにくい、睡眠診療など新しいことをやりにくい、土曜日に外来がないなど、弱い点があるのも事実で、総合的に長く患者さんをサポートしていくには、開業医になるのが良いと考えるようになりました。そこで、以前に勤務していた広島赤十字・原爆病院と密接な関係を保ちながらそれぞれの長所を活かした診療をするというスタイルをとっています。

2021年4月に義父と交代して院長になり、お陰様で徐々に地域の患者さんに認知して頂けるようになって参りました。総合内科専門医ですので、生活習慣病や発熱などの一般内科疾患に引き続き対応しています。てんかんや睡眠関連疾患の患者さんは専門医を求めやや遠方から来院される傾向がみられ、落ち着いている方にはオンライン診療も組み合わせています。

一般内科医・消化器内科医として長年地域を支えてきた義父と一緒に働くことで、これまで以上に地域の皆様に貢献していきたいと考えております。 どうぞよろしくお願い申し上げます。

副院長 松本隆允

私は広島大学第一内科へ入局後、双三中央病院、広島赤十字・原爆病院 などの医療機関で消化器疾患を中心とした内科診療を積んで参りました。

当院は昭和58年に松本内科胃腸科として開業してから37年、内科および消化器内科医院として診療を続けて参りましたが、この度、娘婿が院長となり私は副院長として支える側にまわることにしました。

開業以来休まず診療を続けて参りましたが、令和3年11月から午前中のみ診療に参ることにしましたのでどうかよろしくお願い致します。

副院長 松本 隆允

可能な検査

超音波検査、レントゲン、心電図、尿検査、予防接種、健康診断など

 

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