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パーキンソン病について発表しました

[2022.09.25]

先月、脳神経内科をご専門にされていない医師の方にパーキンソン病について概説をさせていただきました。

パーキンソン病は、主として中脳黒質緻密部が障害されドパミンが減少して症状が生じる疾患です。無動・動作緩慢、静止時振戦、筋強剛など運動症状が目立ちますが、それだけでなく、便秘、嗅覚障害、起立性低血圧、睡眠の問題、認知機能障害など非運動症状と呼ばれる様々な症状も呈します。非運動症状は運動症状が顕在化してくる約20年前から生じているとされています(下図)。

運動症状が生じる頃には既にドパミン神経終末が50%以上脱落してしまっていることから、近年、もっと早期にパーキンソン病を発見し治療を行なうことへの関心が高まっており、発症予測因子として診断的価値の高いレム睡眠行動異常症に注目が集まっています。

レム睡眠行動異常症(RBD)とは、夢内容に応じて体が動いたり寝言を言ったりする疾患で、しばしばベッドから落ちたりベッドパートナーを殴って怪我をさせたりというエピソードがみられます。ただ睡眠時無呼吸症候群でも同様の症状が生じることがありますので、正確な診断には検査が必要です。

症状自体は薬によってある程度抑制することが出来ます。是非当院にご相談下さい。

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